皆さんこんにちは!ファイナンシャルリテラシー沖縄のスタッフです。

前回は「Time is Money 時短家電」を紹介しました。

今日は2023年に大学・大学院を卒業する新卒の学生が企業を選ぶポイントの第2位に挙げている福利厚生」について紹介したいと思います。

福利厚生とは、企業が従業員に対して提供する賃金以外の報酬です。今日は学生と企業のそれぞれの目線で福利厚生を見てみましょう。

学生が企業に求めること第2位:福利厚生

学生が企業に求めること第2位:福利厚生

リクルートサービスを展開するマイナビが2022年8月、全国の大学・大学院の新卒学生1,802人を対象に実施した「2023年卒 就職活動における価値観に関するアンケート」によると、新卒の学生が企業を選ぶポイントとして選んだ項目は次の通りとなりました。

2023年新卒が企業を選ぶポイント

1位:企業の安定性

2位:福利厚生

3位:給料の良い会社

4位:働きがい

5位:これから伸びそうな会社

驚いた方もいるのではないでしょうか。一昔前だと「給与」「やりがい」で企業を選ぶ学生も多くいましたが、今は企業の安定性や福利厚生など「安心して働ける環境」や「文化」的な事を求めているんですね。

休暇や子育て支援制度を求める学生が40.2%

休暇や子育て支援制度を求める学生が40.2%

では、第2位「福利厚生」の中でも学生は何に注目していたのでしょうか。統計を見ると、1位は「土日以外の休暇」、2位は「子育て支援」、3位「住宅手当」という結果になりました。プライベートも充実させたいという学生の気持ちが伝わってきますね。

また、2022年10月には「出生時育児休業(産後パパ育休)」が施行されました。これまでの育休制度とは異なり、子どもが出生後8週間以内に4週間の育休が取れる制度です。申請すれば2回に分けて取得することもできます。

少子高齢化の背景もあり、国も積極的に子育て支援制度を拡充していますので、企業もそれに合わせた福利厚生を提供するのも納得です。

1人あたりの福利厚生費は約10万円

1人あたりの福利厚生費は約10万円

一般社団法人日本経済団体連合会が2019年に全国1,779社に対して(回答:608社)実施した「福利厚生費調査」によると、企業が授業員1人あたりに支払った福利厚生費の平均は、10万8,517円となりました。

ここで言う福利厚生費は、社会保険が含まれる法定福利費と企業が任意で従業員に提供する法定外福利費が含まれています。

法定外福利費の内訳を見ると、医療・健康費用が3,187円と調査を開始した1963年度(14.1%)以来の高い数値となりました。

企業が従業員の健康投資に力を入れている事が伺えます。

カフェテリアプランとは?ー流行りの福利厚生

カフェテリアプランとは?ー流行りの福利厚生

昨今の求人票を見ると、福利厚生の欄に「カフェテリアプラン」と表記されているものがあります。カフェテリアプランとは、企業が従業員に対し年に1度ポイントを付与し、従業員がそのポイントの範囲内で好きな福利厚生を選ぶ事ができる制度です。

これまでの福利厚生は、企業が一律で定めていました。カフェテリアプランは、従業員が好きな福利厚生メニューを作ることができるため、自由度と満足感の高い福利厚生の提供が可能です。

カフェテリアプランは、ライフプランの多様化や非正規職員の待遇改善を背景にアメリカで1980年代に始まり、日本は1995年にベネッセコーポレーションが初めて導入しました。

福利厚生の導入ランキング

福利厚生の導入ランキング

一般財団法人日本経済団体連合会の「企業の福利厚生制度に関する調査」によると、企業が導入している福利厚生の項目比率はグラフの通りです。

1位:慶弔金

2位:住宅補助や住宅手当

3位:財形貯蓄

という結果になりました。財形貯蓄はファイナンシャルリテラシー沖縄でも「天引きで確実に貯められる最強の貯金術」として紹介しています。

今は福利厚生代行サービスを活用する企業も増えていますので、人材確保・定着や他社との差別化のために、企業は今後も福利厚生を充実させていくでしょう。


いかがでしょうか?今日は「企業の福利厚生」をお伝えしました♪

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