こんにちは!ファイナンシャルリテラシー沖縄の浦崎です。今日は、最近よく耳にする「レバナス」を解説します。
- レバナスとは何か?
- NASDAQ100指数とは?
- レバナスのメリット&デメリット
- 他の投資信託とレバナスの違い
レバナスとは?
「レバナス」とは、少ない投資資金でハイリターンが望めるかも、と人気が出てきた投資信託の商品です。「NASDAQ100指数」に連動します。
詳しく見ていきましょう。
レバナスはNASDAQ100指数に連動する投資信託
- NASDAQから、金融系の株を少なくしているため金融ショックに強い
- IT系企業の株を多く含んでいる
テクノロジー企業は今後も成長が見込まれることから、ベンチャー企業の中でも注目が集まっています。実際に、「レバナス」として注目される、大和アセットマネジメントが発売した「iFreeレバレッジNASDAQ-100」の構成銘柄を見てみると、以下の企業が名を連ねています。
アップル、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、フェイスブック、テスラ…
米テスラは、2020年12月にS&P500に組み込まれた銘柄として話題になりましたね。
「レバナス」はSNSでも投稿が増えているし、Google検索でも人気の「eMAXIS」より検索されているようです。レバナス派とインデックス派で意見が別れる部分もあるようですね。
レバナスの何がいいの?
2018年10月、大和アセットマネジメントが発売した「iFreeレバレッジNASDAQ-100」のファンド目的を見ると、「日々の基準価額の値動きがNASDAQ-100指数(米ドルベース)の値動きの2倍程度になることを目指します」と記されています。
レバナスに注目が集まっている理由は、以下だと考えます。
- 成長が見込めるテック系株が多く含まれている
- ファンドを発売する企業が「指数の値動きの2倍程度を目指す」と宣言している
ただし、2.「指数の値動きの2倍程度を目指す」はあくまで目標、という所に注意です。
レバレッジを効かせた投資信託とは?
金融業界で言う「レバレッジ」とは、リターンが高く望めるという意味です。ただし、値動きが激しい、ハイリスク・ハイリターンとも言えます。
「レバナス」も株価指数が右肩上がりで上昇しているときは良いですが、下落の時は2倍以上の速さで資産が減っていきます。
通常の投資信託とレバナスの違いは?
通常の投資信託の場合、一定の価格帯を表すボックス圏内で基準価格が推移した場合には価格変動はそこまで大きくはありません。「レバナス」の場合は減価します。
- レバナスとは、価格変動が大きいレバレッジを掛けた投資信託
- 価格変動が大きいとはハイリスク・ハイリターン
- 一定の価格帯を表すボックス圏内で基準価格が推移した場合、減価リスクが伴う
- 為替をフルヘッジされているため、為替が円安方向に振れても為替益が得られない
為替のフルヘッジとはどういう意味でしょうか?
外国の株や債権を購入する場合、為替の変動で資産価値が影響を受けないようにする事があります。それを「為替ヘッジ」と呼びます。ヘッジ=避ける、という意味ですね。
レバナスは、為替をフルヘッジされているため、逆に言うと為替が円安方向に触れても(外貨の価値が上がっても)為替益が得られないという意味です。
資産形成はバランスが大切。ポートフォリオを考えよう
レバナスは、コロナショック後の上昇相場なら非常に良い商品と言えるでしょう。ただ、金融庁も推奨しておらず、積立NISAにも組み込まれておりません。
しかし資産形成はバランスですから、興味がある方はご自分が許容できる範囲でポートフォリオの中の一部として「レバナス」を活用されてみてはいかがですか。