こんにちは!ファイナンシャルリテラシー沖縄のスタッフです。キャッシュレス決済の普及が進んでいますが、各国の中央銀行が「デジタル通貨」の実証実験を進めている事はご存知でしょうか?
デジタル通貨とキャッシュレス決済は何が違うのでしょうか。今日は、中央銀行が発行するデジタル通貨の特徴と、キャッシュレス決済との違いなどを解説します。
カンボジアが発行するデジタル通貨バコン

中央銀行が発行するデジタル通貨は、正式名称をCBDC(Central Bank Digital Currency)といいます。
キャッシュレス決済の普及加速を背景に、各国の中央銀行の9割が利便性やセキュリティなどの実証実験をしています。
カンボジア国立銀行は、日本企業と開発したQRコード決済のデジタル通貨「バコン」を2020年に導入しました。カンボジアの法定通貨はリエルなので、市場ではまだリエルが普及していると思いますが、東南アジアの中でも画期的な試みですよね!
キャッシュレス決済の発展が目覚ましい中国でも、デジタル人民元の開発が進んでいます。北京冬季オリンピック会場の選手村では利用が解禁されたニュースも流れていましたね〜。
ITが急成長し世界中から注目されている深センでは2022年5月、消費回復と企業支援を目的に、政府がデジタル人民元を無償で給付しました。
中央銀行が発行するデジタル通貨とは?

中央銀行が発行するデジタル通貨とキャッシュレス決済は何が違うのでしょうか。
・中央銀行が発行するデジタル通貨(CBDC)は、国が発行、管理するデジタル通貨
・キャッシュレス決済は民間の決済業者
・企業間の競争などがないため、決済端末を問わない事を理想とする
・即時決済が可能
・災害時を想定し、インターネットがない環境でも送金可能を目指す
中央銀行が発行するデジタル通貨は銀行の口座間の送金のため、災害時に携帯のインターネットが使えなくても決済できる形を目指しています。
現在の課題点は次の通りです。
・国が個人の決済をどこまで管理するのか
・インターネットがない環境でも決済可能な機能の確立
・ハッキングなどに対策したセキュリティ
日本は2021年に実証実験をスタート

日銀の「デジタル円」の実証実験は、2021年4月にスタートしました。2021年は発行や送金など基本機能の検証です。
2022年4月からは、支払い予約などオプション機能の実現可能性を検証しています。
2023年4月頃からは、メガバンク3行と一緒に民間企業や消費者と実際の決済で使えるかを検証するようです。
日銀は2026年までに導入の可否を判断する予定です。災害時でも安心してどこでも使える中央銀行のデジタル通貨は、キャッシュレス決済普及の起爆剤になるかもしれませんね。
いかがでしょうか?今日は中央銀行が発行する「デジタル円」について解説しました♪
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