今回はセミナーを受講した方からの質問です。早いもので11回目のセミナーが終了したところです。

30代女性から「IDeCoに入れるファンドはたくさんありますよね?その中に定期預金がありますが、それを選んでも良いですか?そのメリットとデメリットは何ですか?」と質問を受けました。

皆さまもご存じのように、iDeCoのファンドには大きくわけて国内の株式債券、海外の株式債券、国内外のREIT(リート)、およびバランス型などがあります。セミナーでは、海外株式のインデックスファンドのメリットを根拠を交えてお伝えしています。

それ以外の元本確保型商品の中に、今回の質問の定期預金があります。iDeCoをしているから当然といえば当然。ファンドが定期預金でも恩恵を受けることは可能です。

iDeCo 定期預金のメリット

所得控除の恩恵が受けられる

受け取るときに公的年金控除が受けられる

退職所得控除が受けられる

しかし定期預金は、複利の効果は全く期待できません。60歳まで続けた場合、節税面で財形貯蓄や積立定期預金よりも良いですが、最大のメリットである複利の効果がないわけですね。

ではなぜiDeCoのファンドの中に定期預金があるのでしょうか?

「投資に対して大きな抵抗はあるが節税の恩恵を受けたい」という方のために、という解釈もできると思います。通常セミナーでは「若い方はどんどんリスクを取りましょう」とお伝えしています。これは私が2005年からiDeCoを始めた経験をもとにお話していますが、20代、30代、40代の方は60歳まで時間があります。

〝投資の基本は長期投資〟という考えに基づけば、投資のリスクは時間を味方につけるほど軽減できます。私が16年間iDeCoを続けて分かった事です。

私も現在54歳、組み入れているファンドはほぼ株式です。長く投資を続けて60歳の満了年齢が見えてきたため、今後は増えた資産を減らさないように、株式の割合を下げて債券や定期預金の安定資産にシフトする必要があると考えています。

まとめますと、iDeCoに定期預金を組み入れることは節税効果は期待できるが、複利効果が期待できないため資産は増えない。iDeCoの定期預金は、増えた資産を減らさないためのものである。

以上のことから、若い方(時間を味方に出来る方)はリスクをとって株式の割合を多めに設定し、50歳を過ぎたころから安定資産の債券や定期預金にシフトしていくがおすすめです。

iDeCoの特性をよく理解することで、若い方(時間を味方に出来る方)が定期預金をファンドとして選ぶことを避けるセミナー運営をしていこうと思わせる良い質問でした。


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