こんにちは!ファイナンシャルリテラシー沖縄のスタッフです。今日はニュースで連日耳にする「マイナス金利政策と為替相場」について解説します。
・マイナス金利政策とは?
・マイナス金利政策の狙い
・マイナス金利政策のメリット&デメリット
・マイナス金利政策の消費者への影響
・マイナス金利政策と為替相場。投資にどう影響する?
マイナス金利政策は、経済活性化が狙い
マイナス金利政策は、2008年の金融危機をきっかけに各国で導入された政策です。日本銀行の狙いは、「全国の銀行が企業や消費者へ融資を増やし、企業や消費者の消費行動が増えて、経済が活性化すること」でした。
どういう事か、添付した図を参照に説明します。全国の銀行は日銀に当座預金を持っています。マイナス金利政策は、この当座預金の金利に一部マイナス0.1%を適用するという意味です。
国民が銀行で開設した預金口座の金利がマイナス金利という意味ではない
日銀に当座預金を持っている全国の銀行からすれば、「マイナス金利」ですから、預けたお金に利息がついて増えるどころか、逆にお金を日銀に支払わないといけません。
「日銀に当座預金のマイナス金利分のお金を払うぐらいなら、当座預金の残高を減らしてでも、企業や個人に貸し付けて、利子を収益にした方がいいな!」。全国の銀行はそう考えて、融資(貸付)を増やすはずです。
これこそが、日銀の狙いでした。経済を活性化させるために、全国の銀行が市場にお金を流通させるよう図ったわけですね。
マイナス金利政策のメリット&デメリット
メリット
① 企業や個人が銀行から融資を受けやすい
② 消費行動が高まり経済が活性化する
・商品の生産数が増加する
・事業拡大
・雇用機会の拡大
③ 住宅ローンなどの金利が下がる
デメリット
① 金利が下がる=利息が少ないため、金融機関の収益が悪化
② 金利が下がるため、預貯金の利息が増えない
マイナス金利政策と為替相場
「円安だから米国株を買おう」「マイナス金利だから円安が続くだろうな」。。
円安の今、日銀の黒田総裁の発言がニュースで取り上げられます。マイナス金利と円安・円高(為替相場)はどのように関連しているのか、添付した図を参考に説明します。
日本の金利>アメリカの金利の時は円高
日本の金利>アメリカの金利の時、アメリカの投資家は「金利が高い日本に預金したり、日本株を買った方がいいかな」という心理になります。
その結果、ドルを売って、円を買う=円の需要が高まる=円の価値が高まる
つまり、「円高」ですね。
日本の金利>アメリカの金利の時、円高に触れる
日本の金利<アメリカの金利の時は円安
日本の金利<アメリカの金利の時、日本の投資家は「金利が高いアメリカに預金したり、米国株を買った方がいいかな」という心理になります。
その結果、円を売って、ドルを買う=ドルの需要が高まる=ドルの価値が高まる
=円の価値が安くなる
つまり、「円安」ですね。
日本の金利<アメリカの金利の時、円安に触れる
世界から見た日本ー日本株の人気はないの?
様ざまなニュース媒体で、「日本の労働生産性は主要7ヶ国ずっと最下位」「日本の経済成長率が最下位」などと言われていますが、一部のデータだけを見て、日本株に魅力がないと考えるのはちょっと待ってほしいです。
日本株を扱うひふみ投信も以前人気ですし、伝説の投資家ウォーレン・バフェット氏は「経済成長を担う企業の株主になり、投資家として企業を応援する事で、経済発展に寄与する」というスタンスです。
日本の株を買うことは、日本企業を応援し日本の経済成長の一助になります。
高いリターンで個人の資産を増やす事も大切ですが、自分が投資したお金が、どんな理念を持った企業の応援に繋がっているのか、を考えるのも良いと思います。
気持ちが良い投資、投資家の心のゆとりかもしれません。
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