こんにちは!ファイナンシャルリテラシー沖縄のスタッフです。

11月22日から年末ジャンボ宝くじが発売されますね。資産運用とは異なりますが、今日は「宝くじの歴史」を紹介したいと思います。

ローマで始まった「くじ」

ローマで始まった「くじ」

「くじ」の歴史は、約2,000年前のローマ時代まで遡ると言われています。こんなに長い歴史があるなんて驚きですよね。

ただし、金銭と結びついた近代的なくじは、15世紀半ば頃にオランダで誕生したと言われています。目的は、町の建設や要塞の構築でした。

日本のくじはいつ始まったのでしょうか?

江戸時代に誕生した日本の「くじ」

江戸時代に誕生した日本の「くじ」

日本の最初のくじは、江戸時代初期の1624年頃、摂津国(現在の大阪府)の箕面山瀧安寺の「富会(とみえ)」だと言われています。富会は、福運のお守りを授けただけでしたが、その後は金銭と結びつき「富くじ」と呼ばれ、現在のくじの形になりました。

ところが、富くじが氾濫したため幕府は禁令を出します。その後は、寺社が修復費調達のために発売するくじのみ許可しました。

幕府が許可をだしたくじ=天下御免の富くじ〝御免富〟(ごめんとみ)と呼ばれていたそうです。ネーミングが面白いですね。

その御免富も、1842年の天保の改革で禁止され、日本では103年間くじが発売されませんでした。

宝くじ ← 負札 ← 勝札

宝くじ ← 負札 ← 勝札

政府は昭和20年、軍事費を調達するために1枚10円で1等10万円が当たる富くじを発売しました。軍事費の名目も相待って「勝札(かちふだ)」と呼ばれました。

しかし、抽選日を待たずに終戦してしまい「負札(まけふだ)」と呼ばれてしまいます。。

ここで、「宝くじ」という名称が誕生しました。

沖縄海洋博覧会の宝くじもあった

沖縄海洋博覧会の宝くじもあった

昭和21年、戦災によって荒廃した地方自治体の復興目的で、政府だけでなく地方も宝くじを発売できるようになりました。その流れで、政府宝くじは昭和29年に廃止されます。

東京オリンピックと明記された宝くじや、日本万国博覧会、沖縄海洋博覧会などの国家行事に協賛する宝くじが発売され、人気が高まりました。賞金の高額化で売り場には長蛇の列ができるため、予約制やユニット制も始まりました。

マザーテレサも活用したくじ

マザーテレサも活用したくじ

マザーテレサが、プレゼントされた車を景品にしてくじを発行し、集まった資金を子どもたちへの慈善活動に充てた話は有名ですね。

豊かな社会を作る目的で発売されている宝くじは、日本にもあります。

昭和49年、日本自治医科大学が地域医療等振興自治宝くじを発売しました。現在も、長寿づくりの事業等の財源に充てられています。

沖縄県の宝くじの収益は何に使われている?

沖縄県のHPでは、宝くじの収益を何に充てたか公表しています。令和3年度は、約58億円の宝くじ収益金があり、道路の維持管理や安全対策、海外県人会のホームステイ派遣事業、博物館・美術館の資料収集および保存管理などに充てられています。(参考:沖縄県の宝くじ収益金について

いかがでしょうか?師走の訪れを感じさせる年末ジャンボ宝くじの発売に合わせて、今日は宝くじの歴史を振り返りました。


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