こんにちは!ファイナンシャルリテラシー沖縄のスタッフです。2022年11月末、気になるニュースが飛び出しました。
大学の研究・開発などを支援するための「大学基金」が、世界的な債権や株式の下落の影響を受けて、2022年4月〜9月で1881億円の損失になったという内容です。
大学基金の運用収益を2024年に大学の支援に充てる予定でしたが、巨額の損失を出した事で影響が出る可能性もあります。
大学基金とは何でしょうか?説明します。
大学を支援する大学ファンド
大学ファンドとは、国が一般会計などを原資に、国内外の株式や債権を購入する事です。
2024年に運用収益を大学の支援金に充てる事を目標に、2022年3月に導入されました。
日本の法人大学は予算が少なく、研究開発費の確保が困難と言われています。
メタに改名したフェイスブックは2022年1月、ハワイ大学に5,000万ドルを寄附し、世界的にもニュースで取り上げられました。
日本は欧米のような寄付文化がまだ根付いておらず、各大学は独自の大学基金を設立し財源確保に奔走しています。
相続、クレカ、メルカリでも寄付ができる大学基金
東京大学の大学基金を例に見てみると、かなりの工夫が凝らされている事が分かります。
まず、寄付者は「修学支援」「研究・開発支援」「博物館の維持管理支援」など様ざまなプロジェクトを選ぶことができます。
また、寄付方法も年代に合わせて多様な方法を展開しています。
遺言状を持って寄付できる遺贈、相続財産からの寄付、信託を引き受ける方との契約による寄付、香典返しの代わりに香典を寄付金に充てる事も可能です。
もちろん、銀行振込やクレジットカード、メルカリ寄付、Yahooネット募金、株式による寄付も可能です。
すごいバラエティですよね〜!
大学基金への寄付は、寄付控除も充実♪
大学基金に寄付をすると、寄付金控除や相続税控除も活用することができます。
もちろん、寄付金によって特典を受け取ることも可能です。記念プレートやセミナー招待、安田講堂に名前を刻印した銘板の設置など色んな特典があります。
東京大学の大学基金のHPを見ると、「亡き夫の遺産を母校(東京大学)の学生の修学に充ててほしい」など寄付者の思いも見ることができます。
大学基金の損失額だけが大きく報道されてしまいましたが、大学基金の本来の趣旨を理解し、社会全体で若者の学びや、研究機関の発展を支えるとても良い制度です。
興味がある方はぜひご覧ください。東京大学 大学基金
いかがでしょうか?今日は「大学基金」について紹介しました♪
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