皆さんこんにちは!ファイナンシャルリテラシー沖縄の浦崎です。
「円安ドル高4年8か月ぶり」「一時114円97銭、家計に負担」
2021年11月18日の新聞の見出しに大きく取り上げられていました。
今回はこの新聞の見出しから、「為替相場」「円安」「円高」を解説していきます。
為替相場と円安・円高
ニュースでよく聞く「円高」「円安」とは何でしょうか?私たちの生活にどう影響するのか見ていきましょう。
為替相場とは?
日々のニュースで「本日の為替相場は1ドル113円10銭」など聞いたことがある方も多いと思います。
為替相場とは、円を外国の通貨に換える時の交換比率をいいます。
円と外国通貨の交換比率は、需要と供給の関係で決まります。つまり為替相場は需要と供給で変動します。
円を外国の通貨に換える時の交換比率。需要と供給の関係で変動する。
ドルを円に換える需要が多い=円高とは?
→ ドルを売って円を買う(円が欲しい人が増える)→ 円高(円の価値が高まる)
円をドルに換える需要が多い=円安とは?
→ 円を売ってドルを買う(ドルが欲しい人が増える)→ 円安(円の価値が下がる=安くなる)
現在は、円をドルに換える需要が多いため、円安傾向ということになります。
ドルを商品に見立てると、1ドル114円から115円になった場合は、
1ドルの価値が114円から115円に上がっているため、逆に1円、円安になったと表現します。
つまり、「ドル高=円安」になるわけです。
1ドルの価値が1円上がる=円の価値が1円下がる
このように、円やドルの交換比率は需要と供給で決まるため、需給関係が変動すれば為替相場も変動します。
なぜ円安が話題なの?生活への影響
円安のメリットは、日本から海外に輸出する製品の価値が海外で下がる(海外通貨で買える日本製品が相対的に下がる)ため、輸出産業が好調になります。
一方、円安のデメリットは外国製品が高くなります。つまり、外国からの輸入品の値段が上がります。
円安=外国からの輸入品の値段が上がる
これが、ニュースで円安がよく取り上げられる理由です。
日本は生活に関する多くの物を輸入に頼っていますよね。その最たるものが前回コラムで取り上げた原油です。現在は円安原油高という経済状況と言えるでしょう。
ファイナンシャルリテラシー沖縄では、経済・金融の用語やニュースを解説しています。社会情勢や経済状況を正しく理解することは、貯蓄や資産運用にも役立ちます。気になる方はぜひご覧くださいね♪