皆さんこんにちは!ファイナンシャルリテラシー沖縄のスタッフです。
今日は、前回に続き「セカンドライフ」に焦点を当てて、「老後の住まい」について考えてみたいと思います。
- どこに住む
- 誰と住む
- 住居はどうする
- 住宅ローンはどうなってる
- 年金はいくらもらえる
- 何歳まで働く? etc…
老後は、賃貸 or 持ち家?
お金の準備とセカンドライフ①と②で「年金の平均額」と「60歳以上の平均月額収支」を紹介しました。
生活費で大きなウェートを占める住居費。皆さんは老後、どんな住まいを考えていますか?
・退職金で住宅ローン完済
・家を売却し、賃貸か中古住宅へ住み替え
・賃貸から中古物件購入
・高齢者シェアハウス
・有料老人ホーム etc…
色んな選択肢があると思います。家族と同居したり、子どもの自立によって広い住宅を手放す方もいますね。
今日は、老後の住まいについて、どんな選択肢があるか紹介したいと思います。
退職金で住宅ローン完済ー退職金っていくらもらえるの?
まず初めに、退職金で住宅ローンを完済するケースを紹介したいと思います。住宅ローンを組む際に考慮した方もいると思います。
少子高齢化が急速に加速し、労働人口が減る中で、政府は70歳までの就労機会の確保を努力義務とした高年齢者就業確保措置を2021年4月に施行しました。
一昔前と違い、60歳で退職金をもらった後も働く人が増えるでしょう。
しかし、退職金だけに頼っていると老後資金が足りなくなるリスクもあります。退職金給付額の推移を見てみましょう。
厚労省の2018年度の調査によると、次のようになりました。
【2018年度ー2013年度比較】
大学・大学院卒の平均退職金額:約1,788万円【ー153万円】
高校卒(管理・事務・技術職):約1,396万円【ー277万円】
高校卒(管理・事務・技術職以外の職種):約1,155万円【ー27万円】
【2013年度】
大学・大学院卒の平均退職金額:約1,941万円
高校卒(管理・事務・技術職):約1,673万円
高校卒(管理・事務・技術職以外の職種):約1,128万円
5年間で、277万円〜27万円減額されています。
さらに10年前と比較すると、、
【2018年度ー2008年度比較】
大学・大学院卒の平均退職金額:約1,788万円【ー492万円】
高校卒(管理・事務・技術職):約1,396万円【ー574万円】
高校卒(管理・事務・技術職以外の職種):約1,155万円【ー338万円】
10年前より、574万円〜338万円も下がっていることが分かります。
住宅ローンを組んだ時の積算よりも実際に受け取る退職金は低い可能性が高いです。事前にそういうリスクがある事も考慮して、早め早めの繰り上げ返済をしておくのも良いかもしれませんね。
家を売却し、賃貸か中古住宅へ住み替え
子どもの独立や、親との同居で住宅を売却する人もいると思います。
不動産売却・不動産査定サイトのイエウールによると、家を売却する理由は、「住み替え」が32%と最も多く、「相続」23%、「資産整理」15%、「転勤・転職」11%、「金銭的な理由」7%、「離婚」3%、「その他」3%という結果になっています。(引用:https://ieul.jp/column/articles/13902/)
退職や子どもの就職を機に、通勤・通学を気にしない地域へ引っ越すのも選択肢の1つですね。住宅の売却金額は市場のタイミングと地域によって様ざまですが、売却で得た資金でセカンドライフにふさわしい住宅へ住み替えるのも固定費削減に良いかもしれません。
賃貸から、中古住宅を購入
子どもが独立する前は、教育資金の捻出や老後資金を蓄えるために賃貸に住む方もいると思います。
老後は世帯構成人数の増減もあまりないため、世帯規模に合わせた中古住宅を購入し、家賃から解放されて固定資産税のみ支払う選択肢もあります。
固定資産税の平均額は10万円〜15万円 / 年のため、大幅な固定費削減になります。
マンションの場合は共益費や管理費がありますが、それでも毎月の支出はだいぶ楽になりますよね。
高齢者シェアハウス
立地の良い高齢者シェアハウスも都心部を中心に広がりを見せています。メリットは、立地が良い、家賃が安い、共同スペースが使える、住居者どうしで見守り合えるなどがあります。
多くの場合、介護付ではないため、自立して身の回りの事が自分1人で出来る事が条件になっているシェアハウスが多いようです。
有料老人ホーム
総務省が2020年発表した統計によると、有料老人ホーム(サービス付き高齢者向け住宅以外)は1万5,956施設で、前年比+822施設、5.4%増加となっています。(引用:総務省 老人ホームの種類別施設数及び在所者数)
定員60万9,472人に対し、入所者数は52万1,013人と、85%以上の入所率で需要の高さが伺えます。
厚労省の資料によると、有料老人ホームは大きく3つに分かれます。(参考資料:厚労省 有料老人ホームの種類)
介護付有料老人ホーム
介護等のサービスが付いた高齢者向けの居住施設
住宅型有料老人ホーム
生活支援等のサービスが付いた高齢者向けの居住施設
健康型有料老人ホーム
食事等のサービスが付いた高齢者向けの居住施設
色んな選択肢がありますが、今日は数例を紹介しました。老後を見据えて戦略的な住まいを工夫してみてはいかがでしょうか?
今日は、セカンドライフプランを充実させるために、「老後の住まい」を紹介しました。
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